電子書籍Kindleの出版方法まとめ

原稿作成

まずは本を出版するには、本の内容となる原稿を準備する必要があります。

作成ツール / ファイル形式

原稿は、Microsoft Word や Mac の Pages で作成できるので、パソコンされあれば簡単に執筆できます。

提出するファイル形式は、WordではDOC/DOCX ファイル、PagesではEPUB ファイルがサポートされています。

これらのソフトは、縦書き/横書きの設定、目次の作成もできます。

フォーマット

電子書籍には、リフロー型と固定レイアウト型があります。

リフロー型

  • 文字の大きさやレイアウトが変更できる
  • 文字が多い書籍向き
  • スマホでも読みやすい

固定レイアウト型

  • 1ページの内容が固定される
  • 画像や図が多い書籍向き
  • 文字にも色をつけることができる

どちらにもメリット、デメリットがあるので、自分の出版したい本にあったフォーマットを使用するのが良いです。

文字数(量)

出版するための文字数やページ数の制限はなく、自由に量を決めることができます。

ページ数は、文字の大きさや余白等で変わってしまうので、電子書籍では、ページ数ではなく文字数でカウントします。

個人で出版されている電子書籍は、1万字から2万字程が多いです。よく読書をしている人は、1万文字は10分ぐらいで読める量です。
1万字=10分と覚えておくと計算しやすいと思います。ちなみに、一般的な本は10万文字(1時間半で読める)程あるようです。

表紙画像

作成ツール

Canvaという無料のデザインツールを使用すると簡単に作成できます。

Canvaには「本の表紙」というテンプレートも用意されているので、それを編集して使用して作成することもできます。

サイズ

表紙のサイズは、2560 x 1600 ピクセルが推奨されています。

画像ファイル

ファイル形式は TIFF (.tif/.tiff) または JPEG (.jpeg/.jpg)で、サイズは 50 MB 未満である必要があります。

Kindle ダイレクト・パブリッシング登録

Kindleで電子書籍を販売するには、まずKindle ダイレクトパブッシングに登録が必要です。

Kindle Direct Publishingの頭文字から略してKDPとも呼ばれています。

すでにAmazonのアカウントをお持ちの場合は、それをそのままKDPでも使用できます。

新たにアカウントを作成する場合は、名前、メールアドレス、パスワードの登録が必要です。

収益(ロイヤリティ)

Kindleを利用されている方は、ご存知かもしれませんが、Kindleで電子書籍を購入する場合、2つの購入方法があります。

読者の購入方法によりロイヤリティの計算方法が違います。

  1. 本を購入された場合
  2. Kindle unlimited 読み放題を利用された場合

本を購入された場合

書籍を単体で購入された場合は、本の価格に対して、35%もしくは、70%がロイヤリティとなります。

35%か70%になるかは、販売方法に応じて決定します。

35%となる場合
  • Amazon以外でも販売できる
  • Kindle unlimitedへの登録は必須ではない(※登録した場合は、Amazon以外では販売できなくなる)
  • 価格は99円〜20000円
70%となる場合
  • Amazon以外で販売できない
  • Kindle unlimitedへの登録は必須
  • 価格は250円〜1250円

Kindle unlimited 読み放題を利用される

Kindle unlimited 読み放題で書籍が読まれた場合は、読まれたページ数に応じて、ロイヤリティが発生します。

1ページあたりの単価が決まっており、それを KEMP(Kindle Edition Normalized Page Count)と言います。

このKEMPは毎月変動しますが、おおよそ0.5円が平均です。

なので、読まれたページ数 × 0.5 円 がロイヤリティとなります。

初心者におすすめ

  • Kindle unlimitedへの登録
  • 価格設定:99円(35%のロイヤリティ)もしくは、250円(70%のロイヤリティ)

価格設定は、同じような本を参考し、決定する方が良さそうです。

  • B!